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書名 家族崩壊と子どもたち
著者名 青木信人 著
書名よみ カゾク ホウカイ ト コドモタチ
著者名よみ アオキ ノブト
出版社 青弓社
出版年 1993
ページ 192p
サイズ 20cm
請求記号 368.7ア
ISBN 4787230743
受入日 2001/07/30

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暴力の常態化と抑圧される感情、経済的破綻、愛憎と別離……。崩壊していく家庭のなかで、深い孤独感をいだいて「非行」「犯罪」に走っていく子どもたち。「共食い」化する家族と子どもたちの現在を照射する現場からのレポート。
序章 逃れられない「出自」  夕暮れの審判廷にて/「原風景」としての家族/「廃墟」からの逆照射第1章 「食卓」のない風景 1 幻想としての「母」  長い施設生活/「母」を探す旅/第二の「母」/コントロールのきかない心 2 見失われた「絆」  暴力の「理由」/「いらない子ども」という自己像/切れた「糸」/ある「選択」/タカコの場合/かけがえのない「絆」 3 「孤独」からの逃走  見えない「明日」/「陶酔」への逃避/「孤独」な日々/出口の見えない「逃走」/つまずきながらの「再出発」 4 「崩壊」する家族のはざまで  「幸せ」への希求/「食卓」のない風景第2章 歪んだ「自画像」 1 消し去ってしまいたい「自分」  自虐への衝動/親と子の「断絶」/父母の生きざまの陰影 2 嘘と汚物  虚言癖と盗癖/汚物にまみれた部屋/体罰の「影」/愛情飢餓の中で 3 閉ざされた「回路」  内向する異性への関心/「根なし草」の悲哀/他者との「回路」 4 さすらう心  「闖入者」としての「父」/失われた母との「一体感」/流浪の果てに 5 帰ってきた「家」  下町の「裕次郎」/夜尿/「青い鳥」 6 矛盾の集約点としての子ども  「破綻」を顕在化させる子どもたち/何が壊れていくのか第3章 闇を駆ける少女たち 1 「女王」と呼ばれた少女  シンナーの臭いのする母乳/快楽を追い求める「女王」/猫かわいがりと暴力/逃げる手段としての妊娠/親になる自覚/かすかな変化/新たな落胆 2 「家族」のように  真夜中の「祭典」/「家族」からの離反/疑似家族としての「集団」 3 家族を浸食するもの  「強権」としての関係/女性蔑視の「構図」第4章 閉じた輪の中で 1 家族が消えたマイホーム  マイホーム幻想/「立派」な家/消えた「家族」 2 負の「遺産」  「虐待」への衝動/生いたちの中の「被虐体験」/たどりついた「愛」 3 壊れていく「愛」と「幸福」  アイロニーとしての家族/カプセル化する家族/自閉空間の中で蓄積されるもの/生きられなかった「感情」のゆくえ第5章 「廃墟」からの出発 1 「愛」を求めて  壊れた家族/母の「逃避行」/「愛」につまずきながら 2 「家」からの訣別  混沌たる日々/緊急避難としての「非行」/新たな「出発」 3 荒涼たる風景のかなたへ  痛みを越えて/「再生」へ向けて第6章 「共喰い」から「共生」へ 1 「共喰い」の構図〜競争社会の中の家族  「模範的」夫婦の破綻/親が子どもを「抹殺」した理由/夫婦に同情した親たちの「視線」/孤立化の中で進行する「共喰い」的状況/悲しい「運命共同体」 2 「共生」への模索あとがき
  

 

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