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書名 日本語の豊かな使い手になるために 読む、書く、話す、聞く 新版
著者名 大岡信 著
書名よみ ニホンゴ ノ ユタカナ ツカイテ ニ ナル タメニ ヨム カク ハナス キク
著者名よみ オオオカ マコト
出版社 太郎次郎社
出版年 2002
ページ 286p
サイズ 19cm
請求記号 810.4オ
ISBN 4811806670
受入日 2002/10/16

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ことばをとおして想像力を解放することが困難な現在、ことばの教育をどう改めたらよいのか。ことばの楽しさと豊かさを味わうための哲学と方法を詩人と実践家の交流から拓く。
 今日ほど、ことばの教育が困難な状況に面しているときはなかったのではないだろうか。日本語を書くことだけではなく、読むことすらカッタルイと感じる若者も多い。  そのなかで、ことばの教育の出発点をどこに求めればよいのか。ことばの楽しさと豊かさを味わうための哲学と方法が、詩人と実践家の交流によって切り拓かれた。
I ことばは知識ではなく、体験である 1 ことばの社会性について ことばと社会の構造との関係/ことばをおいしく料理する/楽しさから自分の世界を広げる/詩歌の生まれる背景/個性の競いあいと調和/内面を表現しあえる場/「宴」(うたげ)と「孤心」/開かれた対話が成立する条件 2 「ことばを体験する」とは ことばの体験から、ことばの知識へ/ことばの力を弱めているもの/子どもたちの空想力とファンタジー/ことばの手ざわりを大切にする/ことばとの出会い/ことばに対する興味と抵抗感/子どもたちがことばを体験するとき 3 ことばが知識として定着するまで ことばを学ぶことが成立する条件/表現する意欲と集中力を育てるために/知識が創造的な力になるとき/精神が解放されるひとつの方法/ことばを引き寄せる心の状態 II ことばの教育の基礎を考える 1 「話し・聞き」と「読み・書き」の違い なぜ、「話し・聞き」中心にしたか/ことばは「関係」のなかで身につく/「孤独」が象徴する青少年の心/「話し・聞き」と「読み・書き」の基本的な違い/大人に向けてのメッセージとして 2 豊かな人間関係とことばについて 子どもが詩人になるとき/ことばを音声化することからの出発/敬語をめぐって/世界の言語を背景に、母語と方言を考える III ことばが誕生するとき 1 「ことば遊び」がことばの根を養う なぜ、子どもは「ことば遊び」を喜ぶのか/ことばの法則性を発見する/ことばをことばとして味わう/功利的な言語で成り立つ現代社会/大人社会の言語の性格を照らしだす/民衆のなかに無数にあった遊び歌/ことわざも詩歌のひとつ/ことばを排除する管理社会 2 ことばと事物の対応とは 正確な表現とはなにか/ことばが生命力をもつ背景/ことばが飛び出してくる瞬間/朗読することの意味をめぐって/「どもりのハーモニー」とはなにか/ことばが生きかえるとき 3 文章をどのように読むか 全体と部分をどう考えるか/手さぐりで読みすすむ/読む力をつけるには/時代によって動くことば、動かないことば/ことばの性質と人間の性質 IV ことばの音とリズムの世界 1 ことばのリズムと心の動き 「折々のうた」にこめられた意図/ことばのリズムを授業で生かす/リズムをとおして聞こえてくる声とは/リズムを無心に受け入れる子どもの心   2 ことばを音声化することの意味 はじめに「声」があった/ことばによって人間は人間になる/ことばを全身の行為としてとらえる/声はひとをあらわす/沈黙する子どもの内面とは 3 話しことば、書きことば 朗読の本質は対話にある/言語の共有と心の解放/同人誌をつくった体験から/句読点と話しことばの関係/肉体の自然にそう話しことば/話しことばと書きことばを結ぶもの V 書くことと創造力 1 書くことの起点をさぐる 「よく見て書く」ことのむずかしさ/子どもの想像力が動きだす条件/「正しい順序」はない/形式が創造を生みだす/ことばはイメージの流れのなかに 2 イメージと創造力をめぐって シュールレアリスムと教育の接点/無意味を主張する/無意識の世界をさぐる/イメージの連鎖と集団の創造力/子どもの創造力と残虐性/いながらにして見知らぬ世界へ
  

 

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