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書名 | 変わる日本語その感性 特別講義 1 |
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著者名 | 町田健 著 |
書名よみ | カワル ニツポンゴ ソノ カンセイ トクベツ コウギ 1 |
著者名よみ | マチダ ケン |
出版社 | 青灯社 |
出版年 | 2009 |
ページ | 223p |
サイズ | 19cm |
請求記号 | 810マ |
ISBN | 4862280331 |
受入日 | 2010/11/01 |
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<問題な日本語>はほんとうに問題なのか。変わる日本語の背景・理由を、日本人一般の感性の変化や日本語の性質から鋭く読みとく。「お飲み物はよろしかったでしょうか」批判のある最近の若者言葉はほんとうに問題なのか。…
<問題な日本語>は ほんとうに問題なのか。 日本語が変わるその背景を明かす。 「お飲み物はよろしかったでしょうか」や「コーヒーの方お持ちしました」「私ってネ コ嫌いじゃないですか」など批判のある最近の若者言葉はほんとうに問題なのか。 また、「東京を3時発の『のぞみ』です」や「式を始めたいと思います」などのちょっと 気になる日本語。文法的、語法的に本来は正しくない表現が一般化するのはなぜか。 変わる日本語の背景・理由を、日本人一般の感性の変化や日本語の性質から鋭く読みとく。 「お飲み物はよろしかったでしょうか」より ここで考えなければならないのは、日本語の「た」は過去を表すばかりではないということです。・・・未来の出来事と仮定された出来事の共通点は、どちらも現実に起こった事柄ではないということです。「た」にこのような働きがあるのだとすると、お客の意向を尋ねるために店員が使う言い方として「お飲み物はよろしかったでしょうか」が使われるようになった理由は理解できます。・・・「よろしいでしょうか」よりも押しつけがましい意味合いが出ない分、丁寧さが増すのだと考えることができます。