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書名 | 昭和二十年夏、女たちの戦争 角川文庫 |
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著者名 | 梯久美子 著 |
書名よみ | シヨウワ ニジユウネン ナツ オンナタチ ノ センソウ |
著者名よみ | カケハシ クミコ |
出版社 | 角川書店 |
出版年 | 2012 |
ページ | 287p |
サイズ | 15cm |
請求記号 | 916カ |
ISBN | 4041003822 |
受入日 | 2012/08/29 |
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実らないのよ、なにも。好きな男がいても、寝るわけにいかない。それがあのころの世の中。それが、戦争ってものなの。 空襲下の東京で、夜中に『源氏物語』を読んでいました。絹の寝間着を着て、鉄兜をかぶって。本当にあのころは、生活というものがちぐはぐでした。 終戦直後の満州・ハルビン。ソ連軍の監視の下で、藤山寛美さんと慰問のお芝居をしました。上演前に『インターナショナル』を合唱して。 はじめての就職は昭和二〇年春、疎開先の軽井沢。三笠ホテルにあった外務省の連絡事務所に、毎日、自転車をこいで通いました。 終戦翌年の春、青山墓地で、アメリカ兵から集団暴行を受けました。十四歳でした。母にだけは言ってはいけない。そう思いました 薔薇のボタン書影はありません。