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書名 | 広島・長崎から-戦後民主主義を生きる 往復書簡 |
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著者名 | 関千枝子 狩野美智子 著 |
書名よみ | ヒロシマ ナガサキ カラ センゴ ミンシユ シユギ オ イキル オウフク シヨカン |
著者名よみ | セキ チエコ |
出版社 | 彩流社 |
出版年 | 2012 |
ページ | 381p |
サイズ | 19cm |
請求記号 | 914.6セ |
ISBN | 4779118174 |
受入日 | 2012/11/09 |
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戦後民主主義の中で、大学教育を受け、新聞記者、定時制高校教員として働き、子どもを育てた二人の女性から見た時代の証言。
広島と長崎で被爆した、80歳と83歳の女性。戦前・戦中を知る二人による、世代を継ぐために、いま聞いておきたい時代の証言。戦後民主主義の中を働きながら子供を育てた二人から見て、今の時代はどう映るのかを語り合う。
広島と長崎で被爆した、80歳と83歳の女性。 戦前・戦中を知る二人は、深い心の傷を負いながらも、 戦後民主主義の中でわくわくするような時代を 経験した。 いまは語られることの少ないその時代に、大学教育を受け、 新聞記者、定時制高校教員として働き、子どもを育てた 二人から見て、いまの時代はどう映るのか。 手紙の中で語り合う。 世代を継ぐために、いま聞いておきたい。 女性による時代の証言。
はじめの手紙(関→狩野) 1 被爆と差別(関→狩野) なぜ戦争体験を語れない! / 半世紀を経ての戦争証言 原爆をきちんと書くということ 2 敗戦による解放(狩野→関) 関さんからのお誘いにのる / 被爆体験を伝えるということ 3 悔いと心の痛み(関→狩野) 「放射能」への思い / 被爆者の心の傷は放射能? 4 これまでのこと(狩野→関) わたしの略歴―長崎に行くまで / 学徒動員 / 東京の空襲を逃れて長崎へ 5 東京の私立校から広島の県立校へ(関→狩野) 戦中のカルチャーショック / 「贅沢」な東京女学館 6 被爆のこと(狩野→関) 家族の小史 / 被爆体験とその後 敗戦前後のこと 7 八・六から敗戦まで(関→狩野) 「朝鮮人」のこと / 「生き残り」の苦しみ 「差別」の構造に気づく 8 戦中戦後、思い出すこと(狩野→関) マスカットと石鹸、角田先生のこと/ 浅草と長崎 9 めくるめく秋(関→狩野) 墨塗り教科書 / 原爆は「文化」も焼き尽くした よみがえる文化 峠三吉さんのこと 10 民主主義と文化(狩野→関) 『振袖の少女』・敗戦の日 / 熊本女専・新憲法 11 戦後民主主義の始まり(関→狩野) 真実の歴史を知る感動 / 戦時中の学習ノートに見る私 「教育」の大切さ、おそろしさ 12 歴史認識について(狩野→関) 少なくとも疑問は持っていた 13 男女共学「一期生」(関→狩野) 草創期の新制高校で/露文科、レッドパージ反対運動 「労働者」の中へ /血のメーデー事件 14 大学をめざす(狩野→関) 関西のOL時代 / 慶應大学苦学生 15 大学に帰り就職にも成功(関→狩野) 不景気だが「就活」は呑気だった/ 恩師・横田先生 大らかだった新聞社の入社試験 16 昭和の長女(狩野→関) 父の死・就職 / 教師の仕事 17 新聞記者の日々(関→狩野) 有楽町に鳩が舞う / 地方支局勤務第一号 「お妃記者」から「ラジオ・テレビ記者」に / 組合婦人部長で奮闘 18 教師の時代(狩野→関) 中学校から定時制高校へ / 全共闘時代とは何だったのか 19 アメリカでの六年半(関→狩野) ワシントンで出産 / グリニッチ町での〝優雅な〟暮らし 日本語補習校に図書室をつくる 20 初めて世界を見る(狩野→関) いつも本が読みたかった / 沖縄、スペイン内戦、ソ連への強い興味 21 帰国、市民運動の日々(関→狩野) PTA、「図書館づくり運動」へ / 父母の死、PTA 「被爆」にとりくむ / 図書館づくり運動「ふみくら」 22 バスクとのより深い出会い(狩野→関) 文筆業に専念する / 「バスクは悲劇の国です」 八〇年代後半からの日本 23 女性専門紙の「記者」として(関→狩野) 「国際婦人年」の高まりの中で / 「全国婦人新聞」の記者となる 『広島第二県女二年西組』の出版 /日の丸・君が代反対 「貧困の女性化」に怒る『この国は恐ろしい国』 / 政教分離訴訟の原告として 24 野上弥生子・最近のテーマ(狩野→関) PTA / 野上弥生子の世界へ 25 最後の手紙(関→狩野) 性奴隷を生み出す風土 /新自由主義の下での「変容」 再び戦後民主主義の原点へ 26 二一世紀の始まり(狩野→関) 九・一一から始まる戦争と保守化 / 東日本大震災・原発事故 関連年表