検索図書の詳細
書名 | ドラッグ問題をどう教えるか |
---|---|
著者名 | 「ドラッグ問題をどう教えるか」編集委員会 編 |
書名よみ | ドラツグ モンダイ オ ドウ オシエル カ |
著者名よみ | ドラツグモンダイオドウオシエルカヘンシユウイインカイ |
出版社 | 解放出版社 |
出版年 | 2013 |
ページ | 174p |
サイズ | 26cm |
請求記号 | 374.9ド |
ISBN | 4759267581 |
受入日 | 2014/01/20 |
openBD 書誌情報・書影を自由に から
薬物乱用防止教育に携わる大人に向けて、多様な分野の執筆陣による理論編とQ&A、ワークシートで構成された実践的な入門書。
学校など子どもの薬物乱用防止教育に携わる大人に向けて、養護教諭、保健師、看護師、精神科医、弁護士、薬物依存からの回復者など多様な分野の執筆陣による理論編と具体的なQ&A、ワークシートで構成された実践的な入門書。
脱法ハーブが大きな社会問題となっている今、その対応が急がれている。 薬物の流行は時代とともにあり、ストレスを抱えた子どもたちの自己処方として使用されてきた。 また、あらゆる立場の人が逮捕されている。 ダメ、ゼッタイと言われつづけ、多くのものを失うとわかっていてもである。 本書は、もう一歩踏み込んで、学校など子どもの薬物乱用防止教育に携わる大人、 主に中学、高校の教師に向けて企画。 養護教諭、保健師、看護師、精神科医、弁護士、薬物依存からの回復者など 多様な分野の執筆陣による理論編と具体的なQ&A、ワークシートで構成された実践的な入門書である。
はじめに 第一部 ティーンエイジャーとドラッグ問題 1.ドラッグ問題とティーンエイジャー ・ 青少年の薬物乱用の現状 ・ 青少年の薬物乱用増加の背景 ・ 思春期のこころを理解する ・ 現代社会と思春期 ・ 自尊感情の獲得と発達障害 ・ 「Above the influence」と「ダメ。ゼッタイ。」 ・ 青少年の薬物問題の難しさ コラム①違法ドラッグ(脱法ハーブなど)の危険性 2.ドラッグ問題に気づく ~家族が気づかない薬物使用、家族が気づいた薬物使用~ ・ 薬物を使い始めた子どもには変化が生じる ・ 本人が薬物を使用していることを家族が知ったきっかけ ・ 本人の薬物使用が発覚してから、以前からあったおかしな行動やサインについて家族が思い出したこと 1)身体的な変化(目つきに関する回答が多い) 2)言動の変化 3)金銭の要求 4)生活上の変化 ・ 薬物の種類による表面化の特徴 1) 覚せい剤 2) 大麻 3) 処方薬 4) 脱法ハーブ 3.ドラッグ問題と薬物依存症 ~薬物依存症と治療~ ・ 依存性薬物 ・ 薬物依存は脳の病気です ・ 薬物依存症の診断基準 1) 薬物を使いたいという、強い欲望または強迫感がある 2) 薬物の使用をコントロールできない 3) 耐性が生じている 4) 離脱症状が出現する 5) 薬物へののめり込み 6) 明らかに有害な結果が起きているのに、薬物を使う ・ 依存症者の直面する問題 1)急性中毒 2)耐性と離脱症状 3)慢性中毒 4)感染症 5)精神障害の合併 6)人間関係や社会的問題 ・ 依存症の治療と回復 ・ 回復に踏み出す前に ・ 断薬(クリーン)の導入 ・ 断薬(クリーン)の維持 1) 問題となる薬物をやめるだけではなく、比較的安全と思われる薬物も完全にやめること 2) 薬物を使うことに関係していた場所や時間、人、活動(やること)、などをできるだけ避けて行動すること 3) 薬物を使っている人と付き合うのをやめること 4) しばらくの間、退屈かもしれないけど、あまり起伏のない平穏な生活を続けるほうがよい 5) 自分の回復を支えてくれるネットワークを広げる ・ 長期の回復 4.ドラッグと地域保健 ~保健師の取り組み~ ・ 保健所の薬物問題への取り組み ・ 保健師の薬物問題への視点と取り組み 1) 地域保健の視点 2) 地域の専門職や住民との取り組み 3) 未成年の健康問題を踏まえた取り組み 4) 学校との連携 ・ A市立中学校と地域保健の連携事例 1) 調査結果 2) 調査結果の反響 ・ 地域保健の薬物問題の取り組み目標 コラム②学校メンタルヘルスと「自己治療仮説」 5.ドラッグと貧困 ~福祉事務所での実践から~ ・ 増加する子どもの貧困と虐待・薬物乱用の連環 ・ 薬物依存~「支援が困難」の理由 ・ 整備されていない医療・福祉サービス ・ 福祉事務所での実践と留意点 1) 利用できる機関や自助グループの情報を得ること 2) 「否認」への対処と動機付 ・ 事例 ~処方薬依存でネグレクトにいたった母子世帯 1)事例概要 ネグレクトの発生 2)問題の発見 処方薬依存 3)断薬 ・ 薬物問題をもつ貧困家庭に対しての支援 6.ドラッグと司法 ~薬物犯罪と更生の現状~ ・ 「犯罪者」とは何か ・ 刑事手続の流れ ・ 薬物事犯の現状 ―治療とは全く無縁の刑事手続― ・ 社会的排除による社会復帰資源の不足 ―更生保護の現状― コラム③違法ドラッグ(脱法ドラッグ、脱法ハーブなど)に対する法規制 7.ドラッグとセックス ・ 誘惑から身を守るために『禁止』は役に立たない? ・ ことわりたいときにはことわることができる関係性のために ・ セックスをどういう順序で学ぶのか ・ ギャップと折り合い ・ 性的な折り合いの各段階 ・ 修復が可能な環境を 8.ドラッグ問題への取り組みと感情 ・ 医療の場での対応困難な薬物乱用者 ・ 薬物乱用者とのかかわりにおける感情の問題 1) 感情労働と対人関係職 2) 薬物乱用者とのかかわりにおける援助者の感情 3) かかわりを避けるか、バーンアウトするか、かかわる力をつけるか ・ 疲れをためこまないように 1) 素直に自分の感情を感じる 2) 薬物をやめさせようと闘わない 3) かかえこまない 9.ドラッグを使う・やめる 体験談 コラム④「ダルク」とは コラム⑤「NA」とは ・ 体験談1 たけし コラム⑥グループミーティング ・ 体験談2 ゆたか コラム⑦「Just for today」 ・ 体験談3 裕 ・ 体験談4 浩 ・ 体験談5 アキラ コラム⑧「12のステップ」 第二部 教師が知りたいドラッグ問題Q&A 1.薬物乱用を防止するために 2.学校における薬物乱用防止活動の見取り図 ・ 何のための薬物乱用防止か? ・ リスク因子と防御因子 ・ 実は役に立っていないかもしれない薬物乱用防止教育 ・ 有効な薬物乱用防止教育の条件 ・ Q&Aについて 3.ドラッグ問題Q&A 1)対応総論 ・ Q1 薬物を使用している子どもが求めている「助け」は、どのようなものでしょうか? ・ Q2 まだ使っていないが機会があれば使いそうな子どもたちが薬物を使わない有効な薬物乱用防止教育はあるのでしょうか? ・ Q3 薬物依存になりやすい傾向というものはあるのでしょうか? 2)対応実践 ・ Q4 子どもが薬物を使っていることがわかったとき、どうすればよいでしょうか? ・ Q5 子どもから「ドラッグをやっている」と打ち明けられた場合、具体的なかかわりのポイントは何でしょうか? ・ Q6 薬物を使ったときはどんな変化が出ますか? 学校や家庭での早期発見のためのポイントを教えてください ・ Q7 グレーゾーンの子どもへの有効な薬物乱用防止対策は? ・ Q8 グレーゾーンの仲間集団にどう対処すればいいですか? ・ Q9 卒業した子どもが薬物をやめられなくなったと言ってきた場合、どうすればいいでしょうか? ・ Q10 子どもから「大麻を吸ったことがある」と言われた場合、初期の対応はどうしたらいいでしょうか? ・ Q11 「合法ハーブ」などとして販売されているドラッグとは、どんなものですか? ・ Q12 保護者に対する対応で、気をつけることがありますか 3)周辺問題 ・ Q13 オーバードーズと薬物依存の関係について、どう考えればいいのでしょうか? ・ Q14 リストカットと薬物依存の関係について、どう考えればいいのでしょうか? ・ Q15 多くの問題を抱えた薬物問題をもつ人の家族をどのように支援すればよいのでしょうか 4)法律編 ・ Q16 薬物問題にかかわるときに必要な法律について教えてください。 ・ Q17 もし、中高生が薬物事件で逮捕されたら、どうなるのでしょう? 5)教育実践編 ・ Q18 「薬物乱用防止教育」をやってくださいと教育委員会や管理職に言われますが、自信がありません。どうやればいいのでしょうか? 第三部 ワークシート ワークシートを活用するために ワークシート1 あやしい薬をすすめられたら、あなたはどうしますか? ワークシート2 あやしい薬をすすめられたら、あなたはどうしますか? ワークシート3 友だちから薬をやってると聞かされたら、あなたはどうしますか? ワークシート4 薬物をすすめられたとき、あなたならどうやってことわりますか? ワークシート5 薬物乱用と健康 ワークシート6 ドラッグに関する意識調査 主な相談機関 あとがき