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書名 | 彼らは世界にはなればなれに立っている |
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著者名 | 太田愛 著 |
書名よみ | カレラ ワ セカイ ニ ハナレバナレ ニ タッテ イル |
著者名よみ | オオタ アイ |
出版社 | KADOKAWA |
出版年 | 202010 |
ページ | 365p |
サイズ | 20cm |
請求記号 | 913.6オ |
ISBN | 978-4-04-109565-2 |
受入日 | 2021/12/13 |
openBDの書誌情報から
この物語は遠い世界のものではない。注目の作家が描く、現代の黙示録。
「この町はとっくにひっくり返っている。みんなが気づいていないだけでな」 〈はじまりの町〉の初等科に通う少年・トゥーレ。ドレスの仕立てを仕事にする母は、「羽虫」と呼ばれる存在だ。誇り高い町の住人たちは、他所から来た人々を羽虫と蔑み、公然と差別している。町に20年ぶりに客船がやってきた日、歓迎の祭りに浮き立つ夜にそれは起こった。トゥーレ一家に向けて浴びせられた悪意。その代償のように引き起こされた「奇跡」。やがてトゥーレの母は誰にも告げずに姿を消した。 消えた母親の謎、町を蝕む悪意の連鎖、そして、迫りくる戦争の足音。 ドラマ「相棒」の人気脚本家が突きつける、現代日本人への予言の書。
少しずつ衰えていく「はじまりの町」。抗うように生きた五人が半年の間に次々と姿を消し、町は変わり果てていく。最初のひとりがいなくなったのは――。『天上の葦』でいま最注目の作家が提示する、現代の黙示録。
