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書名 王の綽名 = The King is also known as
著者名 佐藤賢一 著
書名よみ オウ ノ アダナ
著者名よみ サトウ ケンイチ
出版社 日経BPマーケティング
出版年 202311
ページ 229p
サイズ 19cm
請求記号 288.4サ
ISBN 978-4-296-118946
受入日 2024/03/22

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今も伝わる56人の綽名から近代ヨーロッパのなりたちがわかる。ゴシップとスキャンダルに彩られた、華麗で野蛮な中世・近世欧州史!
禿頭王、肥満帝、青歯王、合羽王、長脛王、金袋大公、ドラキュラ公、助平ジジイ……今も伝わる55人の王につけられた綽名から、近代ヨーロッパのなりたちがわかる。ゴシップとスキャンダルに彩られた、華麗で野蛮な中世・近世欧州史!『小説フランス革命』や『ナポレオン』をはじめ、スケールの大きな歴史小説で多くのファンを持つ直木賞作家・佐藤賢一氏が、中世から近世にかけてのヨーロッパの王の「綽名」にまつわる逸話を在位の時代順にひもといていく歴史エッセイ。1話=4ページのエスプリの効いたコラム集という趣きで、寄席の謎解きのように軽妙な語りが時空をまたいで逸話と逸話をつないでく。読んでいるとはっと掌を打ったり、思わず吹き出したり。本書に登場するのは、9世紀のフランス・ドイツ・イタリアの元となったフランク王国の王から19世紀の二月革命で廃位されるフランスの「市民王」まで55人。北欧のヴァイキングや戦乱やまぬイベリア半島の王も登場し、星雲状態だった中世ヨーロッパがほぼ現在の国々の勢力図になっていくまでの1000年が活写される。残虐非道な謀略、親子兄弟の骨肉の争い、結婚や世継ぎを巡る醜聞、そこにカトリック教会など宗教がからみ、時に100年も続く戦争に発展する。まさに血で血を洗う歴史である。「赤髭帝」フリードリヒ1世、「獅子心王」リチャード1世、「雷帝」イヴァン4世、「太陽王」ルイ14世……それぞれの綽名は在位当時の国情や世相を表している。それも華麗なゴシップと野蛮なスキャンダルに彩られた俗っぽさとともに。そして、王の綽名にまつわるうんちくも随所にちりばめられていて楽しい。たとえば――現在のウクライナの原型となるキーウ大公国の最盛期をなした「聖大公」の名「ウォロディーミル」は、ウクライナのゼレンスキー大統領のファーストネームだが、これをロシア語読みすると「ウラジーミル」、プーチン大統領のファーストネームになる。今もウクライナの首都キーウにそびえ立つ「聖大公」の銅像は、モスクワにも……
小王      フランク王 ピピン1世 敬虔帝     フランク皇帝 ルートヴィッヒ1世 禿頭王     西フランク王 シャルル2世 肥満帝     フランク皇帝 カール3世 単純王     西フランク王 シャルル3世 美髪王     ノルウェー王 ハーラル1世 青歯王     デンマーク王 ハーラル1世 捕鳥王     東フランク王 ハインリヒ1世 合羽王     フランス王 ユーグ・カペー 殉教王     イングランド王 エドワード 聖大公     キーウ大公 ウォロディーミル1世 征服王     イングランド王 ウィリアム1世 文人王     ハンガリー王 カールマーン 勇敢王     カスティーリャ王 アルフォンソ6世 戦士王     アラゴン王 アリフォンソ1世 修道士王    アラゴン王 レミーロ2世 赤髭帝     神聖ローマ皇帝 フリードリヒ1世 尊厳王     フランス王 フィリップ2世 獅子心王    イングランド王 リチャード1世 欠地王     イングランド王 ジョン1世 入植王     ポルトガル王 サンシュ1世 熊侯      ブランデンブルク侯 アルブレヒト1世 詩人王     ナバラ王 テオバルド1世 黒女伯     フランドル女伯 マルグリット2世 長脛王     イングランド王 エドワード1世 美男王     フランス王 フィリップ4世 フランスの雌狼 イングランド王妃 イザベラ 金袋大公    モスクワ大公 イヴァン1世 大口女伯    チロル女伯 マルガレーテ 残酷王     ポルトガル王 ペドロ1世 黒太子     イングランド王太子 エドワード 良王      フランス王 ジャン2世 悪王      ナバラ王 カルロス2世 賢王      フランス王 シャルル5世 狂王      フランス王 シャルル6世 勝利王     フランス王 シャルル7世 突進公     ブールゴーニュ公 シャルル 平和公     サヴォイア公 アメデオ8世 豪華王     ロレンツォ・デ・メディチ ドラキュラ公  ワラキア公 ヴラド3世 航海王子    ポルトガル王子 エンリケ 不能王     カスティーリャ王 エンリケ4世 カトリック両王 カスティーリャ女王 イザベル1世&アラゴン王 フェランド2世 狂女王     スペイン女王 フワナ1世 血塗れ女王   イングランド女王 メアリー1世 処女王     イングランド女王 エリザベス1世 慎重王     スペイン王 フェリペ2世 待望王     ポルトガル王 セバスティアン1世 雷帝      ロシア皇帝 イヴァン4世 助平ジジイ   フランス王 アンリ4世 殉教王     イギリス王 チャールズ1世 太陽王     フランス王 ルイ14世 最愛王     フランス王 ルイ15世 解放皇帝    ブラジル皇帝 ペドロ1世 市民王     フランス王 ルイ・フィリップ
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